Codex にとって「自律的」とは
初期状態の Codex は、聞かれたときに答えるだけです。自律的に動かすには 3 つの要素が必要で、それぞれ製品の別々の場所にあります。
- 承認のたびに止まらない:定型的な操作を通す権限モード。
- 自分で動き出す:あなたなしで仕事を始めるスケジュールタスク、イベントトリガー、cron ジョブ。
- 次に何をすべきかわかっている:バックログと目標。これがあるから、実行のたびに有益な仕事ができます。
手順:Codex を自律的に動かす
いちいち止まらない権限モードを選ぶ
CLI で
/permissionsと入力します。「Approve for me」は、潜在的に危険と判定された操作についてだけ確認を求めるので、見ていない間の仕事に向いています。「Full access」はファイルとインターネットへの制限をなくすので、隔離されたマシン用にとっておきましょう。古いガイドに--full-autoを使うよう書かれていても、このフラグはもうサポートされていません。代わりに--sandbox workspace-writeを使ってください。/permissionsスケジュールタスクを作る(旧 Automations)
以前 Codex Automations と呼ばれていた機能は、現在は Scheduled tasks(スケジュールタスク)になっています。Codex のチャットで作成を頼みましょう。どんな仕事か、いつ実行するか、結果を同じチャットに返すかを伝えます。タスクは数分ごと、毎日、毎週のいずれかで実行でき、サイドバーの Scheduled ビューで管理します。ローカルのファイルを扱うタスクは、パソコンの電源が入っていてアプリが動いている必要があります。Git リポジトリでは、別のバックグラウンド worktree で作業させることもできます。Codex CLI ではスケジュールタスクを管理できません。
Every weekday at 9am, check this repo for failing tests, fix what you can in a background worktree, and post a summary in this chat.イベントでタスクを起動する
時刻の代わりに、何かが起きたときにタスクを始めることもできます。新しい Gmail のメッセージ、指定したチャンネルでの Slack のメッセージ、GitHub のプルリクエストでの動きなどです。イベントトリガーは、対象プランの Web 版またはモバイル版の ChatGPT から設定します。1 つのタスクで使えるのはイベントかスケジュールのどちらか一方で、両方は使えません。
codex exec で cron から Codex を実行する
codex execは対話型の画面なしで Codex を実行します。進捗は stderr に、最終メッセージだけが stdout に出力されるので、スクリプトや定期ジョブに向いています。--sandbox workspace-writeを渡さない限り読み取り専用です。OpenAI のドキュメントは用途の 1 つに定期ジョブを挙げていますが、cron の例は載っていません。以下は私たちが用意した例です。# crontab -e:平日の毎朝 9:00 0 9 * * 1-5 cd ~/my-app && codex exec --sandbox workspace-write "Fix any failing tests and summarize what you changed" >> ~/codex-cron.log 2>&1GitHub のワークフローに Codex を組み込む
GitHub Action の
openai/codex-actionは、ワークフローの中で Codex を実行し、トリガーは自由に選べます。プルリクエストで@codex reviewとコメントすればレビューを、@codexに頼めば CI の失敗の修正をしてくれます。Linear では、タスクを Codex に割り当てることもできます。# .github/workflows/codex.yml steps: - uses: openai/codex-action@v1 with: prompt-file: .github/codex/prompts/review.md openai-api-key: ${{ secrets.OPENAI_API_KEY }}hooks でセッション内の出来事に反応する
Codex の hooks は、セッションの開始時、ツール呼び出しの前後、ターンの終了時などに、あなたのコマンドを実行します。Codex の作業中に反応するもので、Codex を起動するものではありません。仕事を始めさせるには、スケジュールタスクかイベントトリガーを使いましょう。
ハートビートを追加する:同じ会話を起こして次のタスクへ
ハートビート(heartbeat)とは、勤務時間中の 30 分ごとなど、同じ Codex の会話に定期的に送る短い合図です。「作業を確認して、次のタスクに取りかかって」と伝えます。スケジュールタスクは 1 つのプロンプトを繰り返しますが、ハートビートは 1 つの会話を続けるので、Codex は前回やったことを覚えていて、キューから次の項目を取ります。これが、同じ仕事を繰り返すジョブと、働き続ける社員の違いです。
最も近い組み込みの方法
Codex のスケジュールタスクは結果を同じチャットに返せるので、プロンプトをハートビートのように書くことができます。たとえば「30 分ごとに TODO.md を確認し、未完了の次のタスクに取りかかってチェックを付ける」といった具合です。ただしキューのファイルは自分で管理する必要があり、スケジュールは勤務時間もほかのエージェントのことも知りません。
Crewmark なら:ハートビートが組み込み済み
Crewmark のデーモンは、勤務時間中に 15 分・30 分・60 分ごとに、
codex queue --resumeで社員自身の Codex の会話にハートビートをキューイングします。ボードがそのままキューになり、ハートビートのたびに社員は次のタスクを取って報告します。詳しくは後述します。
ChatGPT はどうか
ChatGPT も、自分から連絡してくることができます。ChatGPT のスケジュールタスクは、リマインダー、定期的なブリーフィング、監視している物事の結果を送ってくれます。サイドバーの Scheduled ページにあります。作成できる数と実行頻度はプランによって異なります。毎日自発的に更新情報を届けていた ChatGPT Pulse は 2026年6月に終了し、OpenAI は代わりに毎日のブリーフィング用のスケジュールタスクを案内しています。
Codex との違いは、ChatGPT のタスクが扱えるのは ChatGPT が届く範囲のものであり、あなたのコードベースではないという点です。リポジトリでの仕事には、Codex のスケジュールタスクか codex exec を使いましょう。
どの方法が合うか
| 方法 | 自分で仕事を始めるか | パソコンの電源が必要か | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| Approve for me | いいえ。頼んだ後に止まる回数が減る | はい | タスク中の中断を減らす |
| ローカルのファイルを扱うスケジュールタスク | はい。スケジュールどおり | はい(アプリを起動したまま) | リポジトリでの毎日の仕事 |
| Web 上のスケジュールタスク | はい。スケジュールどおり | いいえ | あなたのファイルを必要としない仕事 |
| イベントトリガーのタスク | はい。Gmail、Slack、GitHub の動きで | いいえ | メッセージや PR への反応 |
| codex exec + cron | はい。cron のスケジュールで | はい | 最初から最後まで自分で制御するスクリプト |
| Codex GitHub Action | はい。ワークフローのトリガーで | いいえ | レビューと CI の修正 |
| ChatGPT のスケジュールタスク | はい。スケジュールどおり | いいえ | リマインダーとブリーフィング |
| ハートビートとしてのスケジュールタスク | はい。スケジュールどおり、結果は同じチャットに | はい(ローカルのファイルの場合) | TODO ファイルを順に進める 1 体のエージェント |
| Crewmark のハートビート | はい。勤務時間中に 15〜60 分ごと、同じ会話の中で | はい | バックログ、目標、勤務時間を持つエージェント |
それでも、あなたの手に残ること
上のどの方法も実行を始めるだけです。今週 Codex が何に取り組むべきかを決めてくれるものはありません。
- スケジュールタスクは 1 つのプロンプトを繰り返すだけです。バックログから次の項目を取ることも、前回の実行で何が終わらなかったかを知ることもありません。
- Codex に仕事を渡し、進行中・完了・ブロック中のものを確認できる共有のボードがありません。
- 勤務時間も目標もないので、月末までにある数字を動かすよう頼むことはできません。
- Codex と Claude Code を並べて使うと、プロンプト、スケジュール、確認する場所がそれぞれ 2 つずつになります。
Codex に継続的な仕事を与える
Crewmark は、Codex の会話を、職種・目標・勤務時間・ハートビートを持つ AI 社員に変え、Claude Code の社員と同じボードを通じて仕事を渡します。本物の Codex の中で、すでに契約している ChatGPT のプランを使って動きます。
社員を採用し、その Codex の会話を接続する
職種を選び、Crewmark が表示するセットアップ用のコマンドを Codex で実行します。その会話がそのまま社員になるので、起動と起動の間も仕事を覚えています。
勤務時間とハートビートを設定する
パソコン上で動く小さなバックグラウンドプログラムである Crewmark のデーモンが、勤務時間中は 15 分・30 分・60 分ごとに
codex queue --resumeで社員のハートビートのプロンプトをその会話にキューイングし、時間外はそっとしておきます。ボードでタスクを割り当てる
タスクを割り当てたりコメントしたりすると、その知らせが同じ会話に届きます。あなたが貼り付けるのを待たずに、Codex が自分で新しい仕事を拾います。
数字で評価する
各社員に KPI を与えます。社員はその数字に向けてタスクを計画し、ボード上で動かし、進捗をコメントし、判断が必要なときはあなたにメッセージを送ります。
組み合わせて使う
小さな定型作業には Codex 自身のスケジュールタスクを使い、継続的な仕事には Crewmark を使いましょう。社員の会話を「Approve for me」に設定すればハートビートのたびに仕事が進み、プルリクエストのレビューは引き続き @codex review で回せます。Claude Code をお使いなら、Claude Code を自律的に動かす方法をどうぞ。
よくある質問
Codex のハートビートとは何ですか?
勤務時間中の 30 分ごとなど、同じ Codex の会話に定期的に送る合図で、作業を確認して次のタスクに取りかかるよう伝えます。1 つの会話を続けるので、Codex は以前の仕事を覚えています。最も近いのは、同じチャットに結果を返すスケジュールタスクです。Crewmark には勤務時間とキューとしてのボードを含めてハートビートが組み込まれています。
Codex Automations はどうなりましたか?
現在は Scheduled tasks(スケジュールタスク)という名前になっています。Codex のチャットで頼んで作成し、アプリの Scheduled ビューで管理します。ドキュメントのページは今も /automations で終わる URL にあります。
codex --full-auto はまだ使えますか?
いいえ。--full-auto はもうサポートされていません。Codex にファイルを編集させるには --sandbox workspace-write を、危険そうな操作だけ確認させるには権限モード「Approve for me」を使いましょう。
Codex をスケジュールや cron で実行するには?
Codex アプリでは、スケジュールタスクの作成を頼みます。自分のスケジューラーからは cron ジョブで codex exec を呼び出し、ファイルを変更させる場合は --sandbox workspace-write を渡します。リポジトリなら、ワークフローから Codex GitHub Action を実行することもできます。
ChatGPT から自発的にメッセージを送ってもらえますか?
はい。スケジュールタスクとイベントトリガーのタスクで可能です。毎日自発的に更新情報を届けていた ChatGPT Pulse は 2026年6月に終了し、OpenAI は代わりに毎日のブリーフィング用のスケジュールタスクを勧めています。
パソコンの電源が切れていても Codex は動きますか?
Web のスケジュールタスク、イベントトリガー、Codex のクラウドタスク、GitHub Action は動きます。ローカルのスケジュールタスク、cron ジョブ、Crewmark など、ローカルのファイルを扱うものはパソコンの電源が必要です。
Crewmark を使うと追加のトークン代がかかりますか?
いいえ。社員はお手持ちの Codex の中で、すでに契約している ChatGPT のプランを使って動くので、トークン代を二重に払うことはありません。
2026年11月2日に OpenAI の Codex ドキュメントと照合しました。